Google Cloud Next ’25 開幕基調講演:クラウドの新たなあり方

[講読にあたってのご注意]

こんにちはエヌデーデーの関口です。多くの皆さんが先日開催された Cloud Next の内容を記事にしていらっしゃいますね。私は今回も現地訪問することができたのですが、詳しい内容は皆様にお任せするとして、NotebookLM Plusの可能性をご紹介する意味も踏まえ、ここに示すブログ記事執筆手法を実験しようと準備していました。文章の背景色が黄色い部分は私自身が書いているのですが、その他の部分については私自身は一文字も書いておりません。

以下の方法で記事の内容を出力しています。

  • 現地で録音した音声(画像はない、もちろんすべて英語、話者も多数)をNotebookLMのソースに追加
    (イベント利用規約にて、音声の録音が禁止されていないことを確認しています)
  • 事前にSession Libraryで紹介されていた概要をテキストをソースに追加
  • 当日の早朝に公開されたGoogle Cloud blogの内容をソースに追加
  • 次に示すプロンプトでNotebookLMに指示
    • 提示したオープニングキーノートのオーディオからブログを書くためのマークダウンを出力してください。
    • 新たに発表されたサービス、およびアップデートされた機能について、それぞれその内容を具体的に説明してください。
    • デモが行われたサービスについては、その内容を示してください。
    • イベント内で紹介された事例についても触れてください。
    • 予定されていた発表者以外にGoogleのCEOであるスンダーピチャイも含まれています。
    • 最後に来年のイベントについて触れて終わってください。

それでは、どのような文章になったかご覧ください。

(以下 NotebookLM の出力)

2025年4月9日、ネバダ州ラスベガスで開催された Google Cloud Next ’25 のオープニングキーノートでは、Google Cloud CEO のトーマス・キュリアン氏に加え、Google および Alphabet の CEO であるスンダー・ピチャイ氏が登壇し、AI によって最適化されたインフラストラクチャ、高性能 AI モデル、相互運用可能な AI エージェントにおける次世代エンタープライズ機能が発表されました。

新たに発表されたサービスとアップデートされた機能

Google WAN:Gemini 時代に向けた AI 強化された次世代グローバルネットワーク

Google のグローバルプライベートネットワークがエンタープライズ向けに提供されることが発表されました。これは Cloud Wide Area Network (Cloud WAN) と呼ばれ、アプリケーションのパフォーマンスに最適化されており、ネットワークパフォーマンスを最大 40% 向上させると同時に、総保有コストを最大 40% 削減します。Citadel Securities や Nestle などの企業がすでにこのネットワークを利用しており、今月中にすべての Google Cloud 顧客が利用できるようになる予定です。

AI ハイパーコンピュータ:比類なき計算能力の実現

Google Cloud の AI ハイパーコンピュータ は、AI の導入を簡素化し、パフォーマンスを飛躍的に向上させ、コストを最適化するために設計されたスーパーコンピューティングシステムです。

  • Ironwood TPU の発表: Google の第 7 世代 TPU である Ironwood は、これまでで最大かつ最も強力な TPU であり、最新の高性能 TPU と比較して 10 倍以上の性能向上を実現し、1 ポッドあたり 42.5 エクサフロップスの計算能力を提供します。
  • GPU オプションの拡充: NVIDIA B200 および GB200 Blackwell GPU を搭載した A4 および A4X 仮想マシンの提供が開始され、AI 向けハードウェアの選択肢が拡大されます。また、NVIDIA の次世代 Vera Rubin GPU を提供する最初のクラウドプロバイダーとなります。
  • Gemini on Google Distributed Cloud(GDC): Google の最先端モデルである Gemini が、NVIDIA Blackwell システムを搭載し、Dell を主要パートナーとして、オンプレミス環境(GDC Connected および GDC Air-gapped 環境)で利用可能になります。GDC Air-gapped は米国政府の機密および最高機密ミッションでの使用が認可されており、最高水準のセキュリティとコンプライアンスを提供します。

Google の最先端モデル

Google DeepMind の研究に基づいた最新の AI モデルが発表されました。

  • Gemini 2.5 Flash: 低遅延かつコスト効率に優れた思考モデルであり、プロンプトの複雑さに応じて推論の深さを調整可能です。
  • Google AI モデルの強化:
    • Imagen 3: 高品質な画像生成とインペインティング機能が向上しました。
    • Chirp 3: 10 秒の音声サンプルからカスタム音声を作成し、複数話者の録音文字起こしで話者を識別する機能が追加されました。
    • Lyria: 業界初の企業利用に対応したテキストから音楽を生成するモデルです。
    • Veo 2: 高度な動画生成および編集機能(インペインティング、アウトペインティング、シネマティック制御、フレーム補間など)を提供します。
  • 科学的発見の促進: AlphaFold 3 と WeatherNext モデルが Vertex AI の Model Garden で利用可能になりました。

Vertex AI:AI イノベーションのための総合プラットフォーム

Vertex AI が強化され、200 以上のモデルが Model Garden で利用可能になりました。これには Google のモデルに加え、Anthropic、AI21、Mistral などのサードパーティモデルや、オープンソースモデルが含まれます。

  • 信頼性の高い情報源へのグラウンディング: Google マップや Cotality、Dun & Bradstreet などのサードパーティソースとの連携により、エージェントの回答の正確性と精度が向上します。
  • Vertex AI Dashboards と Model Optimizer: 使用状況の監視やトラブルシューティング、クエリに対する最適なモデルの自動選択などが可能になります।
  • Live API: 音声および動画ストリーミングを Gemini に直接統合し、リアルタイムの自然な対話を実現します।

Vertex AI:マルチエージェントエコシステムの実現

  • Agent Development Kit(ADK): 高度なマルチエージェントシステムの構築を簡素化するオープンソースフレームワークが発表されました。Model Context Protocol(MCP)をサポートし、既存ツールとの接続が容易になります。
  • Agent2Agent(A2A)プロトコル: 基盤技術に依存せずエージェント間の通信を可能にするオープンなプロトコルが発表されました。
  • Agent Garden: ADK 内で利用可能な、すぐに使えるサンプルとツール集です।
  • 相互運用性: LangGraph や Crew AI など、他のエージェントフレームワークで構築されたエージェントを Vertex AI でシームレスに管理できます。また、NetApp の既存データを複製せずに AI エージェントを構築する機能も追加されました。

Google Agentspace:すべての従業員に AI エージェントを提供

  • Chrome Enterprise との統合: Chrome の検索ボックスから企業内のすべてのリソースを検索・アクセスできるようになり、ワークフローが効率化されます。
  • Agent Gallery: 企業内で利用可能なすべてのエージェントを一覧表示し、従業員が容易に見つけて利用できるようにします。
  • Agent Designer: ノーコードインターフェースでカスタムエージェントを作成し、日常業務の自動化や知識の拡充を実現します。
  • Idea Generation エージェント: トーナメント形式でアイデアを評価し、ブレインストーミングや問題解決を促進します。
  • Deep Research エージェント: 複雑なトピックの調査を代行し、包括的なレポートを提供します।
  • GDC における Google Agentspace 検索: 2025 年第 3 四半期にパブリックプレビューが予定されています。

Google Workspace:AI で生産性を向上

  • Help me Analyze: Google スプレッドシートがデータから洞察を自動的に抽出し、データに基づいた意思決定を支援します。
  • Docs Audio Overview: Google ドキュメントで高品質な音声読み上げやポッドキャスト形式の文書要約を作成できます।
  • Google Workspace Flows: 日常的な繰り返し作業(承認管理、顧客調査、メール整理など)の自動化を支援します।

Google Security:AI を活用したセキュリティイノベーションの推進

  • Google Unified Security(GUS): Gemini を統合し、セキュリティ担当者の業務を効率化します。攻撃対象領域全体にわたるセキュリティデータファブリックを構築し、可視性、検出、対応機能を提供します。
  • アラートトリアージエージェント: アラートを分析し、関連情報を収集して判定を下します।
  • マルウェア分析エージェント: 悪意のある可能性のあるコードを分析します।

デモが行われたサービス

  • Gemini 2.5 Pro: 開発者のマット・バーマン氏が作成したルービックキューブのシミュレーションや、ジョン・マーティン氏が作成した地球の磁場や一般相対性理論の物理シミュレーションがデモされました。これにより、Gemini 2.5 Pro の高度な推論能力とインタラクティブなコード生成能力が示されました。
  • Veo 2: Cloud Next コンサートのティーザー動画作成のデモが行われました。ラスベガスのスカイラインの映像から、ドローンショットなどのカメラワークのプリセットを利用して複数の動画が生成されました。また、インペインティング機能により、映像内の不要な人物を自然に除去する様子が示されました。
  • Agent Space: 銀行のリレーションシップマネージャーの業務を想定したデモが行われました。クライアントのポートフォリオ分析、潜在的なリスクと機会の特定、業界トレンドの調査、キャッシュフロー予測、会議招集メールの作成などが、Agent Space の会話型インターフェースを通じて行われました。
  • 次世代カスタマーエンゲージメントスイート: Simple Home and Garden という架空のホームセンターでの顧客との音声およびビデオ通話によるインタラクションのデモが行われました。AI エージェントが顧客の質問に答え、購入履歴やカメラ映像に基づいて適切な商品を推奨し、価格交渉を行い、最終的にランドスケープサービスの予約まで完了させる様子が示されました।
  • BigQuery および Vertex AI を活用したデータ分析: 消費財会社のキャッシュフロー低下の原因を特定するデモが行われました。BigQuery が複数のデータソースを統合し、データエンジニアリングエージェントがデータの前処理を行い、データサイエンスエージェントが PDF 請求書から情報を抽出、顧客セグメントを分析し、機械学習モデルを構築してキャッシュフローの予測を行う様子が示されました।
  • Google Unified Security(GUS): 開発者が誤って機密データを公共の LLM にコピー&ペーストしようとした際に、GUS がリアルタイムでデータ漏洩を検出し、関連する Chrome 拡張機能を即座に隔離するデモが行われました。また、脆弱なファイアウォール設定の VM に対する悪意のあるトラフィックを検出し、AI モデルを保護するための推奨事項を提供する様子も示されました।

イベント内で紹介された事例

  • McDonald’s: Google Cloud のエッジコンピューティングを活用し、レストランの安定性、セキュリティ、パフォーマンスを向上させ、AI パワードのアシスタントがシフトリーダーを支援し、リアルタイムデータに基づいたアラートをレストランマネージャーに提供します।
  • Citadel Securities および Nestle: Google のグローバルプライベートネットワーク(Cloud WAN)をより高速で信頼性の高いソリューションのために利用しています।
  • Intuit TurboTax: Google Cloud Document AI を活用し、複雑な 1099 フォームのデータ入力を自動化し、税務申告を簡素化しています।
  • Nokia: Vertex AI を活用してアプリケーションのコーディングと開発を加速するツールを構築しました।
  • Wayfair: 製品属性の更新を 5 倍高速化しました।
  • AES: 監査コストを 99% 削減し、監査時間を 14 日から 1 時間に短縮しました।
  • Compared Bank: AI アシスタントによる投資顧問通話の要約を作成しています।
  • Seattle Children’s Hospital: 数千ページに及ぶ臨床ガイドラインを小児科医が瞬時に検索できるようにしました।
  • United Wholesale Mortgage: 生産性を 2 倍以上に向上させ、住宅ローン体験を変革しています।
  • Honeywell: Gemini を製品開発に組み込み、製品ライフサイクル管理の新たな方法を設計し、エンジニアの成果を最大 70% 高速化すると予測されています।
  • Deutsche Bank: Gemini と Vertex AI 上に構築された AI パワードのリサーチエージェント DB Lumina を活用し、データプライバシーを維持しつつ生産性を向上させ、市場レポートの分析を迅速化しています。
  • Salesforce: Google との連携を強化し、Gemini を活用した Agent Force などの製品を通じて、デジタルレイバー革命を推進しています。
  • Reddit: Vertex AI Search を活用した新しい AI パワードの検索製品 Reddit Answers を導入し、ユーザーが求める情報、推奨事項、議論をより迅速かつ関連性の高い形で提供しています।
  • Lowe’s: Vertex AI Search を活用して動的な製品推奨を生成し、複雑な顧客の問い合わせに対応しています।
  • Globoplay: Vertex AI Search を活用したレコメンデーション機能により、クリックthrough play を 2 倍以上に向上させました।
  • Mercado Libre: Vertex AI Search を活用し、1億人の顧客がより早く製品を見つけられるようにし、数百万ドルの増収を実現しています।
  • DBS: Google Cloud の Customer Engagement Suite を活用し、顧客の通話処理時間を 20% 短縮しました।
  • Love Holidays: Customer Engagement Suite により、年間顧客サービスコストを 20% 削減しました।
  • YouTube: Customer Engagement Suite により、担当者との通話待ち中に放棄される通話数を 75% 削減しました।
  • Verizon: Customer Engagement Suite の AI を活用したパーソナルリサーチアシスタントにより、ケア担当者に顧客のニーズに関する即時的でパーソナライズされた情報を提供し、より迅速で満足度の高い解決を実現しています。
  • Sphere Entertainment: Google Cloud と連携し、映画「オズの魔法使い」を Google AI と Veo 2 を活用して新しい世代に紹介しています。
  • WPP: Google のモデルを搭載したプラットフォーム Open を構築し、世界中の従業員がキャンペーンのコンセプト作成、制作、効果測定に利用しています।
  • Mattel: Google Cloud との連携により、数百万件の消費者フィードバックを分析し、製品の改善に活用しています(例:バービー ドリームハウスのエレベーター、FisherPrice キック&プレイピアノジム)。
  • Spotify: BigQuery を活用して膨大なデータを処理し、6億7500万人以上のユーザーにパーソナライズされた体験を提供しています।
  • Unilever: BigQuery を活用して新興市場の数百万の小売業者にリーチしています।
  • Fire: AI エージェントを活用して食のトレンドを予測しています।
  • Nuro: 自律走行エージェントが AlloyDB を使用して困難なシナリオを特定しています。
  • Nevada Department of Employment, Training, and Rehabilitation: BigQuery と Vertex AI を活用した AI アシスタントにより、失業保険と就職支援サービスの審査を 4 倍高速化しています।
  • Ampere (NO Group), Broadcom, CME Group, PayPal, Lip Pro: Gemini Code Assist を利用しています。
  • Charles Schwab: Google SecOps を使用してサイバー脅威に積極的に対応し、可視性を向上させ、調査および解決時間を短縮しています।
  • Dun & Bradstreet: Security Command Center を使用して AI セキュリティ脅威の一元的な監視を行っています।
  • Government of Singapore: Google Cloud Web Risk を使用して国民をオンラインで保護しています।
  • KPMG: Google AI を新設された KPMG Law Firm に組み込み、Agent Space を導入して業務を強化しています。
  • Cohesity: Agent Space と統合し、従業員のデータ発見を向上させ、セキュリティと脅威保護を強化しています。
  • Gordon Food Services: エージェントを活用して洞察の発見を簡素化し、次のステップを推奨しています।
  • Rubric: エージェントを活用して顧客インサイトを深め、効果的な営業活動を準備しています。
  • Wells Fargo Bank: Agent Space を活用して銀行業務の近代化と簡素化を図る独自の機会を得ています。
  • Wendy’s: AI ドライブスルー注文システムが毎日 60,000 件の注文を処理しています।
  • Mercedes-Benz: 新型 CLA シリーズに会話型検索とナビゲーションを提供しています।
  • The Home Depot: 24 時間 365 日、専門的な住宅改善ガイダンスを提供するエージェント Magic Apron を構築しました।

来年のイベントについて

最後に、トーマス・キュリアン氏は、次回の Google Cloud Next は 2026 年 4 月 22 日から 24 日まで、再びラスベガスで開催されることを発表し、イベントを締めくくりました。

(NotebookLM の出力ここまで)

いかがでしたか?

再び関口が書いています。

今回の記事は画像や映像は一切利用していません。細かい単語の綴りの誤りは仕方ないとしてもNotebookLMの機能(Gemini)の凄さが分かると思います。デモの内容も音声だけで、正確に捉え説明できるというのは驚きです。

基調講演の内容について、今回の Google Cloud Next 2025ではキーノートだけでもこのようにたくさんの発表が行われました。現時点でも有益なAIの機能が提供されていますが、今後もさまざまな機能強化が計画されていることが理解できました。もちろん、AIだけではなくデータ分析、アプリケーション開発でも多くのアップデートが発表されました。

いずれの機能アップも昨年までの発表と異なるのは、生成AIをそのまま利用するというシーンを越え、開発者でなくとも、エージェントという形で提供されるAIたちがあらゆるビジネスのシーンでそばにいて一緒に作業していく世界というのがそこまで来ているというのが実感された内容でした。

今後も発表された内容などについてレビューを書いていこうと思います。