初めての AWS re:Invent (2024)
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こんにちは、エヌデーデーの池ノ上です。普段はAWSを主に利用し、CCoEの推進業務に携わっています。
昨年12/2~12/6にラスベガスで開催されたAWS re:Invent2024に初めて参加してきました。
既に今回についてもReCapと称する振り返りイベントが多く開催されていたり、多くの日本人の方が現地で参加された記録を公開したりしており、とてもありがたいことにWeb上で多くのre:Inventに関する情報が得られる状況にあります。わたし自身、参加前に多くの方の昨年以前のブログを拝見し、大変参考にさせていただきました。ありがとうございます。
なかなかその状況に対してプラスできる要素はないかもしれませんが、今回が初参加であった者としての感想や気付きをメインに書き残しておけたらと思います。少しでもどなたかの参考になればうれしいです。
re:Inventとは
AWSが毎年12月頃にラスベガスで開催する学習カンファレンスです。
2012年から毎年開催されており、今回は13回目の開催でした。
基調講演、イノベーショントーク、ブレイクアウトセッション、ハンズオンなど多くのセッションに加え、Expo(パートナー企業による展示会)やre:Play(野外音楽イベント)などが催されます。
今年の参加者は
- 現地参加者が6万人
- 日本からの現地参加者は1,700人超
- オンライン参加者は40万人
という数字で、ちょっと想像が追い付かないほど大規模なイベントでした。
たしかにちらほらと日本人の方を見かけましたが、日本の方が多いとは言ってもやはり母数が6万人ですので、感覚的にはたまに見かける程度でした。(でも特定の場所や時間帯には多く見かけることも)
開催場所としては、ラスベガス ブールバード(大通り)の一部であるストリップという区域に立ち並ぶ巨大なホテル群の内の6つが会場となります。Encore(①)とMandalay Bay(⑥)の間は5~6kmほど離れており、徒歩だと1時間以上かかります。移動にはホテル間を行き来するシャトルバスや、一部区間にはモノレールやトラムを、re:Invent開催期間中はいずれも無料で利用することができます。Caesars Forum(④)、Venetian(③)、Wynn(②)間は通路で繋がっており徒歩で行き来できます。
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参加方針
セッションがなんと3,000以上あります。
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初めてこれを見たときは目を疑いました。先達から、会場間の移動に時間がかかるため1日に参加できるセッションは2~3個くらいが適度、という話を聞いていました。参加するセッションの数については、移動の問題もありますが、そもそもセッション数が多過ぎて、一部の種類であったとしても網羅するといったようなことは絶対にできません。
そこでわたしがre:Invent参加にあたって立てた方針は以下のようなものでした。
- キーノートを会場で観る
- re:Inventで発表されたアップデートに関するものを優先する
- 手を動かす
1. キーノートを会場で観る
後からオンラインで観られるものはできるだけ避け、現地での体験を重視しようと考えていました。re:Inventのメインイベントであるキーノートは毎年リアルタイムでもオンデマンドでもオンラインで観られますが、現地に行くからにはその場の空気を感じたいと思い、会場で参加してきました。
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で、どうだったかと言うと、現地で参加できてよかったと思っています。その場に身を置くことで会場内の熱量や雰囲気を感じることができましたし、会場の大きさや人の多さなど規模の大きさも感じ取ることができました。
1つ反省点があり、初回のMatt Garmanのキーノートで日本語同時通訳の機器を借りることができませんでした。セッション会場には人の波に乗って順次入場するのですが、その導線上に配布場所はありませんでした。後から知りましたが、セッションルーム入場直後の導線からは少し離れた端のスペースに貸出場所がありました。わたしは2つ目のキーノートで席に座った後、思い切って探索の旅に出ました。2~3人の案内係の方に質問し、Google翻訳も駆使し、やっとのことで貸出場所に辿り着いて機器を借りることができました。英語で普通に会話したいと強く思いました・・・
2. re:Inventで発表されたアップデートに関するものを優先する
先達より、キーノート中にも新サービスに関するセッションが追加される、という話を聞いていました。例年同じかどうかはわかりませんが、今回に関しては日本時間の11/29(re:Invent初日は現地時間の12/2)にセッションカタログに登場していることを発見しました。
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その時点では内容は伏せられていましたが、セッションの種類や分野、スピーカーの肩書などは記載されており、なんとなくカテゴリーはわかったため、いくつか予約をしました。実際に内容が公開されるのはキーノート後だったように思いますが、新サービスに関するセッションは人気なため、できるだけ早めに予約しておけると無理せず参加できると思います。
3. 手を動かす
re:Inventは公式サイトのFAQに書かれているとおり「learning conference」であり、様々な学びを得ることができるイベントです。その多様な学びの形式の中でも、わたしは特にWorkshop・GameDay・Jamなどの実際にAWSを操作して課題をクリアするセッションに参加することと、できればre:Inventで発表された最新のアップデートに関するものに参加することでスキルアップしたいと考えました。
手順に沿って実際にAWSを操作することでAWSサービス、ソリューション、ユースケース等について学ぶことができます。
AWS上で発生している技術的課題の解決にチームで取り組むゲーム感覚の競技です。
ユースケースを模した課題をクリアしていくことで楽しくAWSについて学ぶことができます。チーム向けと個人向けがあります。
参加した手を動かす系セッション
参加したセッションは下記のとおりです。
Workshop
- SUP302-R | Detect, investigate & respond to security scenarios with generative AI
- NTA401 | Improving the performance of your generative AI application on AWS
- SMB311 | Harnessing the power of Agentic AI Architecture
- AIM332-NEW | [NEW LAUNCH] Explore the power of Amazon Nova multimodal FMs
- ANT313-NEW | [NEW LAUNCH] Build a trusted data foundation with data lineage in Amazon DataZone
GameDay
- SEC402-R | AWS GameDay: Winning the DDoS game
- CMP316-R | AWS Graviton GameDay: Optimize your Amazon EC2 workload with Graviton
Jam
- MAM311-R | The application modernization skills challenge
以降で個々のセッションについて書いていきたいと思います。
WorkShop
Workshopは個人で黙々と進めることができ、わからないポイントはSAさんに質問できます。
わたしは残念ながらいずれのWorkshopについても完走できませんでした。2~3時間で内容を理解しながらやり切れるボリュームではないと感じました。
参加にあたり重要だと思ったポイントは下記のとおりです。
- とにかく全力で取り組む。一時であっても業務を忘れて没頭できる体験は貴重ですし、きっと自身のスキルアップになるはずです。
- 公開URLを教えてもらえることがあるのでちゃんとメモする(写真を撮る)。
- Jupyter Notebookが利用されている場合は後で見返したり再チャレンジしたりするためにローカルへファイルをダウンロードしておく。
なお、Workshopの中にはセッション参加時点で既に一般公開されているものもありました。未公開のものについても今後公開される可能性はあるかもしれません。
SUP302-R | Detect, investigate & respond to security scenarios with generative AI
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In this workshop, participate in an interactive tabletop exercise covering threat vectors like exposed AWS access keys, insecure security group ports, and unauthorized resource launches. Through engaging role-play, take on an incident response persona, strategizing and working together to defend an organization from security threats and dilemmas. Learn how to correlate data from sources including AWS CloudTrail, IAM Access Analyzer, AWS Config, and AWS Trusted Advisor using Amazon Q. Discover how to respond to incidents using AWS Systems Manager, AWS Lambda, and Amazon CloudWatch Events. Learn how AWS programs can help you prepare for the unexpected. You must bring your laptop to participate.
(翻訳)
このワークショップでは、公開されたAWSアクセスキー、安全でないセキュリティグループポート、無許可のリソース起動などの脅威ベクトルをカバーするインタラクティブな卓上演習に参加します。インシデントレスポンスのペルソナになりきり、セキュリティの脅威やジレンマから組織を守るために戦略を練り、協力し合うロールプレイを行います。Amazon Qを使用して、AWS CloudTrail、IAM Access Analyzer、AWS Config、AWS Trusted Advisorなどのソースからデータを相関させる方法を学びます。AWS Systems Manager、AWS Lambda、Amazon CloudWatch Eventsを使用してインシデントに対応する方法を発見します。AWSのプログラムがどのように不測の事態に備えることができるかを学びます。参加にはノートパソコンの持参が必要です。
Amazon Q Businessを利用して障害ポイントを特定していく流れを体験することができました。
躓いたポイントとして、Amazon Qに質問したときにサーバーエラーが発生し、ある程度の時間を消費してしまいました。SAさんに身振り手振りと知っている英単語を駆使して質問していたところ、SAさんから「Corporate PC?」というような質問があり、イエスと答えると、SAはさんは「I’m sorry」と言い、どうしようもないんだごめんよ、といった感じで立ち去ってしまいました。その後「Corporate PC」というキーワードから会社のVPNの存在を思い出し、VPNを切ってみたところ無事エラーを解消することができました。障害対応を経験する度に思うことですが、後から考えるとすぐに気づけたんじゃないかと思えるようなことに、その最中はなかなか気づけないものです・・・VPNを切ることができない場合、ハンズオン系はこのような場面で諦める他無くなる可能性があり、私用PCを持っていく等の対応が必要になりそうです。
こちらのWorkshopはまだ一般公開されていなさそうですが、おそらく下記の既存WorkshopにAmazon Qを絡めたものなのだと思われます。
https://catalog.us-east-1.prod.workshops.aws/workshops/bbbcd7a4-5fe8-4858-8401-c43be3a9c499/en-US
NTA401 | Improving the performance of your generative AI application on AWS
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In this workshop, learn to optimize the performance of your generative AI RAG applications using Amazon Bedrock with hands-on labs that guide you through best practices and optimization techniques. Assess performance and accuracy metrics of various foundational models on the Amazon Bedrock service. Explore techniques such as selecting the optimal model, implementing hybrid search, refining chunking strategies, re-ranking, and enhancing network configurations for improved response efficiency and quality. Walk away with insights and practical skills to evaluate your generative AI RAG workflow. You must bring your laptop to participate.
(翻訳)
このワークショップでは、Amazon Bedrockを使用した生成AI RAGアプリケーションのパフォーマンスを最適化する方法を、ベストプラクティスと最適化テクニックをガイドする実習を通して学びます。Amazon Bedrockサービス上の様々な基礎モデルのパフォーマンスと精度メトリクスを評価します。最適なモデルの選択、ハイブリッド検索の実装、チャンキング戦略の洗練、再順位付け、応答効率と品質を向上させるためのネットワーク構成の強化などのテクニックを探求します。ジェネレーティブAI RAGワークフローを評価するための洞察と実践的なスキルを身につけましょう。参加にはノートパソコンの持参が必要です。
Bedrock Konowledge Baseで利用できる各種チャンキング戦略を試してみることができました。同じ質問に対するチャンキング戦略ごとの回答を比較する手順になっていましたが、Workshopの時間がタイトであることや英語ということもあってか、あまり違いを感じることができませんでした。
このWorkshopについては予約していなかったので、当日のWalk up列に並びましたが、無事参加することができました。セッションの予約は公開された後あっという間に埋まってしまうものが多数あります。当日並ぶことでどれくらい参加できるものなのか不安がありましたが、セッションの30分前から入場が始まるので、その更に30分、人気のものは1時間ほど前に並べば参加できるような印象を受けました。
SMB311 | Harnessing the power of Agentic AI Architecture
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Dive into the advanced Agentic AI Architecture, designed to enable AI agents with autonomous decision-making in dynamic environments. This framework incorporates cutting-edge technologies to optimize agent performance. In this insightful workshop, built utilizing Amazon Bedrock, knowledge bases, and serverless technologies, the US SMB Demo Squad team members explore the architecture’s key components and features and the lessons learned during its creation. You must bring your laptop to participate.
(翻訳)
ダイナミックな環境において自律的な意思決定を行うAIエージェントを実現するために設計された、先進的なAgentic AI Architectureをご覧ください。このフレームワークには、エージェントのパフォーマンスを最適化するための最先端技術が組み込まれています。Amazon Bedrock、ナレッジベース、サーバーレス・テクノロジーを活用して構築されたこの洞察に満ちたワークショップでは、US SMB Demo Squadのチームメンバーが、アーキテクチャの主要コンポーネントと機能、そして構築中に学んだ教訓について探求します。参加にはノートパソコンが必要です。
複数のBedrock Agentを連動させる方法を試すことができました。re:Inventにて マルチエージェントコラボレーション が発表されましたが、このWorkshopではオーケストレータとなるAgentがアクショングループのLambdaを介して機能別のAgentを呼び出す構成となっています。
こちらについてはGitHubで公開されています。
https://github.com/aws-samples/agentic-architecture-using-bedrock
AIM332-NEW | [NEW LAUNCH] Explore the power of Amazon Nova multimodal FMs
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In this workshop, explore Amazon Nova multimodal understanding models in depth. Discover how you can enable innovative applications across various domains. Learn how Amazon Nova models integrate with key Amazon Bedrock features such as customization (distillation), CRIS (conditional on availability), guardrails, evaluations, agents, and knowledge bases. Gain hands-on experience using the AWS Management Console and Amazon Bedrock Converse API for text, image, and video understanding tasks. Finally, explore a use case of a personalized shopping assistant that combines multimodal inputs, MM-RAG, and agents. You must bring your laptop to participate.
(翻訳)
このワークショップでは、Amazon Novaのマルチモーダル理解モデルを深く掘り下げます。様々なドメインにまたがる革新的なアプリケーションを実現する方法を発見してください。Amazon Novaモデルが、カスタマイズ(蒸留)、CRIS(可用性条件)、ガードレール、評価、エージェント、ナレッジベースなどのAmazon Bedrockの主要な機能とどのように統合されているかを学びます。AWSマネジメントコンソールとAmazon Bedrock Converse APIを使って、テキスト、画像、動画の理解タスクを実際に体験します。最後に、マルチモーダル入力、MM-RAG、エージェントを組み合わせたパーソナライズされたショッピングアシスタントのユースケースを探ります。参加にはノートパソコンが必要です。
re:Inventで発表されたBedrockの新しいモデルであるNovaを操作してみることができるWorkshopでした。Python用のAWS SDKを用いてNovaにテキスト・画像・映像の入力をひととおり試したり、Knowledge BaseやAgentを用いたRAGの動作を試してみたりすることができました。
ANT313-NEW | [NEW LAUNCH] Build a trusted data foundation with data lineage in Amazon DataZone
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In this hands-on workshop, learn how to implement robust data lineage with Amazon DataZone to strengthen your organization’s data governance. Gain practical experience in tracking data movement across systems, tracing data origins, and integrating datasets across several data stores. Work on automating data quality validation and lineage tracking for enhanced transparency and compliance. Walk away with the tools you need to improve data discovery, ensure accuracy, and build a strong foundation for data-driven decision-making using the Amazon DataZone advanced lineage and governance features. You must bring your laptop to participate.
(翻訳)
このハンズオンワークショップでは、Amazon DataZoneを使って堅牢なデータリネージを実装し、組織のデータガバナンスを強化する方法を学びます。システム間のデータ移動の追跡、データ起源のトレース、複数のデータストアにまたがるデータセットの統合について実践的な経験を積むことができます。透明性とコンプライアンスを強化するために、データ品質の検証とリネージ追跡の自動化に取り組みます。Amazon DataZoneの高度なリネージおよびガバナンス機能を使用して、データディスカバリーを改善し、正確性を確保し、データ主導の意思決定のための強固な基盤を構築するために必要なツールを習得します。参加にはノートパソコンが必要です。
2024/6にプレビュー公開されていたDataZoneのデータリネージ機能が今回のre:InventでGAになったということでした。わたし自身はデータリネージ機能どころかDataZoneも触ったことがありませんでしたが、このWorkshopでなんとなくどういうものかを掴むことができた気がしています。
こちらは既に公開されており、Workshopの最後にURLを教えてもらえました。
https://s12d.com/trusted-data-foundation
GameDay
SEC402-R | AWS GameDay: Winning the DDoS game
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In this workshop, compete in a team-based environment to practice protecting a web application in real time. Your team uses AWS WAF and AWS Shield to mitigate distributed HTTP floods, web exploits, and malicious bots that disrupt the experience of your customers. This workshop offers a risk-free environment where teamwork is paramount as you work together under pressure. Watch a real-time scoreboard as your team works through each level. The most effective team will earn a prize at the end! You must bring your laptop to participate.
(翻訳)
このワークショップでは、チームベースの環境で競争し、リアルタイムでWebアプリケーションを保護する練習をします。チームはAWS WAFとAWS Shieldを使用して、顧客のエクスペリエンスを妨害する分散HTTPフラッド、Webエクスプロイト、悪意のあるボットを軽減します。このワークショップでは、プレッシャーの中でチームワークが最も重要となる、リスクのない環境を提供します。各レベルをクリアするごとに、リアルタイムのスコアボードが表示されます。最も効果的なチームには最後に賞品が与えられます!参加にはノートパソコンが必要です。
WebサイトがDDoS攻撃を受けている状態でスタートし、システムのアーキテクチャを変えることなくサイトを守る手段を講じていく内容となっていました。AWS Shield Advanced、AWS WAF Bot Control、WAFログ等を利用しました。
日本人の参加者が多く、偶然にもわたしは日本人だけで構成されたチームで参加することになりました。ご一緒させていただいた方々は全員セキュリティのスペシャリストで、心強くもついていくのに必死でした。結果としてあまりチームに貢献することはできませんでしたが、確認観点や対処方法など学びが多かったと感じています。本番環境でいきなりこんなことしたらまずいよなw、と言ったような会話もあり、緊張しつつも楽しく参加させていただきました。
CMP316-R | AWS Graviton GameDay: Optimize your Amazon EC2 workload with Graviton
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Ready to learn more about AWS Graviton in an immersive environment? In this team-based gamified learning setting, perform a live migration of your workload to Graviton. You learn how to unlock Graviton’s full price-performance potential and optimize the size of an Amazon EC2 fleet. You have the opportunity to identify CPU-architectural incompatibilities with the Porting Advisor for Graviton tool, test performance, adjust a continuous integration and delivery (CI/CD) pipeline to create ARM64 artifacts, and explore popular Graviton use cases. You must bring your laptop to participate.
(翻訳)
没入型の環境でAWS Gravitonについて学ぶ準備はできていますか?このチームベースのゲーム化された学習環境では、Gravitonへのワークロードのライブマイグレーションを実行します。Gravitonの価格とパフォーマンスの可能性をフルに引き出し、Amazon EC2フリートのサイズを最適化する方法を学びます。あなたは、GravitonツールのPorting AdvisorでCPUアーキテクチャの非互換性を特定し、パフォーマンスをテストし、ARM64の成果物を作成するために継続的インテグレーションとデリバリー(CI/CD)パイプラインを調整し、人気のあるGravitonのユースケースを探索する機会があります。参加にはラップトップが必要です。
今回はわたし以外全員が英語スピーカーのチーム構成でした。VoicePingの無料枠を利用して臨んだところ、何を話しているかなんとなく理解することができました。
概要は、わたしが理解したところでは、Python製Webアプリが稼働しているEC2インスタンスをGravitonに移行することでAuto Scaling Groupのフリート数を削減する、といったものでした。Gravitonへの移行後に依存関係で問題が生じるパッケージを aws/porting-advisor-for-graviton というツールを利用して事前に特定する、Gravitionに移行することでレイテンシーがどの程度下がるかを負荷試験で確認する、Auto Scaling Group配下のインスタンスタイプをGraviton系のものに切り替える、といった内容でした。が、わたし自身Graviton移行は未経験、英語を理解するのに必死という状態で、チームメンバーの会話を追ったり画面を見せてもらったりして、何をしようとしているか理解するだけで精一杯でした。
porting-advisor-for-gravitonというツールの存在も知ることができ、学びになったセッションではありましたが、英語でコミュニケーションが取りたい!と切に思いました・・・
Jam
MAM311-R | The application modernization skills challenge
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In this hands-on workshop, embark on a cloud-centric transformation journey and hone your modernization skills through a series of practical challenges. Decompose monolithic applications into microservices and deploy them using AWS Lambda. Move from a relational self-hosted data tier to fully managed, cloud-centric data tier. Containerize existing workloads and deploy them using Amazon ECS and Amazon EKS. Add observability and automate it with CI/CD pipelines using AWS CodePipeline, AWS CodeBuild, and AWS CodeDeploy. Join a team in the workshop, and score points by successfully completing modernization challenges using the accounts provided to you. Accelerate your efforts with Amazon Q Developer. You must bring your laptop to participate.
(翻訳)
このハンズオンワークショップでは、クラウド中心の変革の旅に乗り出し、一連の実践的な課題を通してモダナイゼーションのスキルを磨きます。モノリシックなアプリケーションをマイクロサービスに分解し、AWS Lambdaを使用してデプロイします。リレーショナルなセルフホストデータ層から、完全に管理されたクラウド中心のデータ層に移行します。既存のワークロードをコンテナ化し、Amazon ECSとAmazon EKSを使ってデプロイする。AWS CodePipeline、AWS CodeBuild、AWS CodeDeployを使用して、CI/CDパイプラインで観測可能性を追加し、自動化します。ワークショップでチームに参加し、提供されたアカウントを使用してモダナイゼーション課題を成功させることでポイントを獲得します。Amazon Q Developer を使って作業を加速させましょう。参加にはノートパソコンが必要です。
Workshopだと思って参加してみたらチーム対抗のJamでした。
偶然ですが日本人だけのチームとなったため、コミュニケーション面は全く問題ありませんでした。画面も日本語が選択できたのでスムーズに取り組むことができました。が、難易度の低い課題でいきなり躓いてしまい、個人的には2つの課題にしか取り組むことができませんでした。
なかなか悔しい思いをしたのですが、自身のスキル不足を痛感することができたことや、海外で初めて出会った日本人の方と共に課題に取り組めたことは、良い経験になったと感じています。
その他
セッション以外にも楽しむ要素がたくさんあったので、いくつかご紹介したいと思います。
Self-paced Training
re:Invent開催期間中ならいつでも自由に AWS Builder Labs、AWS SimuLearn、AWS Jam を自分のペースで好きなだけ利用することができました。わたしはセッションの合間などに利用しました。ホテル内は大体暖かいのですが、ここは防寒着が必要なくらい寒かったです。防寒さえちゃんとすればくつろいだ気分で過ごせます。縦向きモニターだとこんなにもAWSのドキュメントが見やすくなるとは知りませんでした。
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BuilderCards
AWS BuilderCards は楽しみながらAWSについて学ぶことができるカードゲームです。re:Invent会場で無料配布されており、その場でプレイすることもできたので初めて挑戦してきました。ドイツ人のSAさんに丁寧に教えていただけたので1回最後まで通してプレイすることができました。複数人で楽しめるのでアイスブレイクやチームビルディングにも最適だと感じました。
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認定者ラウンジ
AWS認定資格を取得している方が利用できるラウンジです。比較的空いていてゆったり過ごせました。Serverlesspresso にてカフェラテも提供されていました。
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Sports Forum
NFL、F1、バスケットボール、ゴルフ、卓球などスポーツごとのブースがあり実際に体を動かすことができました。生成AIを利用したアプリでゴルフコースを作成できたり、AWSを利用したスポーツ関連アプリのアーキテクチャー図が展示されていたりしました。Pit Stop Challengeというアクティビティで気づいたらF1のタイヤを交換をしていました。
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Chicken Wing Eating Contest
re:Inventを盛り上げるためのプレイベントとして(?)前日にチキンウィングの早食い大会が開催されており、気づいたら参加していました。優勝者は来年のre:Invent参加資格を得る(!)とのことでしたが、屈強な方々には到底勝てませんでした。日本人の方も多く参加されていて、楽しい雰囲気のイベントでした。チキンの辛さがなかなかしんどかったです。
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5K Race
ラスベガスの高速道路やストリップと平行して走るフランク・シナトラ・ドライブという道を早朝6:30から約5kmランニングしました。朝陽が段々昇っていく中ラスベガスの街を走るのはとても気持ちが良かったです。
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移動
とにかく歩くとは聞いていましたが、本当にたくさん歩きました。リモートワークをしていると1日5,000歩も歩きませんが、re:Invent期間中は1日平均20,000万歩でした。そして靴が壊れました。VenetianにSKECHERSがあって助かりました。でも円安を実感させられました・・・
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re:Play
re:Playは最終日前日の夜に野外で行われるパーティです。毎年音楽のライブが行われており、今年の出演者はWeezerとZeddでした。会場が広いのでゆったりと食事を取ることもできました。日本を出発してから怒涛の日々であったため、爆音をよそにここでホッと息をつくことができたことを記憶しています。WeezerのOnly In Dreamsは沁みました。
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さいごに
これまでのエンジニア人生でここまで刺激を受けた体験は無かったように思います。移動を含めると1週間ほどという長い期間、通常業務から離れて異国の地で様々な学びを得続ける体験はとても貴重なものでした。また、GameDayやJam以外でも日本からの参加者との多くの交流があり、そこからも多くの刺激を受けました。また機会あれば参加したいと強く思いました。